慶應義塾 Keio University's video: 2020 12 2

慶應義塾では、世の中にいかなる変化があっても、学問教育を尊重した福澤の精神を長く伝えるために、5月15日を「福澤先生ウェーランド経済書講述記念日」とし、1956（昭和31）年より記念講演を行っています。 本年度はやむなく5月の開催は見送りとなりましたが、義塾にとって重要な講演会として検討を重ねた結果、12月2日開催となりました。 【講師】池田 幸弘　君（慶應義塾大学　経済学部長） 【演題】福澤諭吉と経済という言説：新旧両理念のはざまで 【概要】福澤は、経済という新しい理念にたいしては総じて好意的であった。しかし、自伝そのほかを仔細に検討してみると、実情はそれほど簡単ではなく、たとえば儒教的な倫理観から彼は完全に自由になっているわけではないことが知られる。講演では、新旧の両理念のなかで揺れる福澤の実像をビビッドに描き出したい。 【日時】2020年12月2日(水)　14:45～16:15 【場所】三田キャンパス　西校舎ホール ＜講師紹介＞ ■略歴 1982年 3月: 慶應義塾大学経済学部卒業 1984年 3月: 慶應義塾大学大学院経済学研究科 　　　　　 修士課程修了 1989年 3月: 慶應義塾大学大学院経済学研究科 　　　　　 博士課程単位取得退学 1989年 4月: 慶應義塾大学経済学部助手 1995年 4月: 慶應義塾大学経済学部専任講師 1997年 4月: 慶應義塾大学経済学部助教授 2004年 4月: 慶應義塾大学経済学部教授 2017年10月: 慶應義塾大学経済学部長 経済学博士　(ホーエンハイム大学。Dr.oec.) ■主要著訳署 War in the History of Economic Thought Edited by Yukihiro Ikeda and Annalisa Rosselli, Routledge, 2018年 『近代日本と経済学　慶應義塾の経済学者たち』 池田幸弘・小室正紀　編著, 慶應義塾大学出版会, 2015年09月 担当範囲: はじめにⅰ‐ⅱ、第３章89－112、第5章（訳）137－164、第7章191－211